ハンガリー旅行記 その3

krasivayazemlya.hatenablog.com

前回に続いて、今回の記事ではペスト側の散策記とオーストリアへのバスでの行き方をご紹介したいと思います!

 

ハンガリー ぶらり旅 day3〜

前日はブダ側からの夜景を見逃し、晩酌を楽しんだ後、0時ごろに就寝。

ちょっと遅めの9時ごろに起床したものの、朝食をゆっくり食べたりシャワーを浴びたりしているとあっという間に10時を超えてしまいました…

 

その日は13:50発のバスでウィーンへ向かう予定だったので、12:30くらいまでペスト側を観光する予定でした。

少し早めにチェックアウトを行い、荷物をフロントに預けいざ散策へ!

 

連日曇り空の多いブダペストも、最終日は朝から太陽が味方をしてくれました!

f:id:Ruru0329:20180924002859j:image

 最初に向かったのはこちら。

皆さん何の建物だから想像がつきますか⁇

 

これはユダヤ教のシナゴークです。

 

「ドナウの真珠」と評されるブダペストですが、ユダヤ教に関わる負の遺産が存在する街の一つでもあります。

 

時は第二次世界大戦

ハンガリー国内にはナチスドイツの支援を受けた「矢十字党」と呼ばれるファシズム政党が存在していました。

彼らはナチスドイツがアーリア人の民族的純潔を唱えたのと同じように、ハンガリー人の民族的純潔を唱え、その一環としてハンガリーに住んでいたユダヤ人を迫害しました。

その際に迫害されたユダヤ人の数は8万人とも言われ、収容所へ送られた者もいれば、ドナウ川に突き落とされた人もいます。

実際にドナウ川の横には、鉄製の靴のモニュメントが置かれた場所が存在し、それはユダヤ人に対するホロコーストで犠牲になった人々がいるという歴史を忘れないために設置されたものです。

 

ヨーロッパを旅すると至る所でユダヤ教に関連する負の遺産に出会います。

私たちは日本に住んでいると宗教について深く考える機会が少ないかもしれません。一方で世界には宗教に救われ、宗教に殺される人がいるという現実があるのではないかと思います。

 

そうして歴史について考えながら10分ほど進むとその日のお目当の場所に到着しました!

 

f:id:Ruru0329:20180924004638j:image

ハンガリーの国会議事堂です!

 

世界の国会議事堂って似ているところが多い気もしますがハンガリーの場合も例に漏れず典型的な西欧風の国会議事堂という印象を持ちました笑

 

f:id:Ruru0329:20180924004808j:image

 

とても広い広場の脇にこんな彫刻が置いてありました。

台座には

「KOSSUTH」の文字が。

 そうです、あのコシュートです。

1848年のパリ2月革命の影響が他のヨーロッパ諸国に波及した際に、オーストリア帝国からの独立を指導した、あのコシュートです。

結局この時の革命で独立することはできなかったのですが、今でも国民の間で彼は英雄として扱われているのだと感じたひと時でした。

 

国会議事堂にはお土産屋さんが隣接しており、そこを通り抜けると昨日ブダ側から観ていた風景が広がりました!

f:id:Ruru0329:20180924005559j:image

 遠くで見ても壮観な眺めですが、近くで見ても目を奪われるほどの凝りようです。

このツンツンとした感じの造りがいかにもゴシック様式を現していますよね!

 

イタリアはミラノにあるドゥオモを訪れた際にも感じたのですが、神に出来るだけ近づけるようにと生まれたゴシック様式。これだけのものを作らせてしまう宗教の力の凄さを感じます。

 

宗教について思いを巡らす機会が多かった一日でした。

 

そんなこんなで散策すること1時間30分。

時刻も11時30分を回ったところだったのでホテルの近くへ戻り昼食を取ることに。

 

f:id:Ruru0329:20180924010513j:image

初日にお世話になったお店でランチメニューのピザとEdelweissを楽しみました!

 

また絶対に来たいな。

3日間ではあったものの、ハンガリーという国がとても好きになり少し寂しい気持ちになりながら昼食を済ませました。

 

ホテルに戻り荷物を受け取った後はオーストリア行きのバスが出るバス停へ向かいます。

 

今回の旅で利用したバス会社は「Flix Bus」という会社のもので、ブダペストからウィーンまでは1人当たり¥800程度でした!

 

僕が滞在していたホテルの最寄りはAstoria駅だったのですが、そこから600mほど歩いた「Kalvin ter」駅からだと乗り換えなしで向かうことができるのでそこから電車に乗ることに!

 

電車に乗ること10分。

「Kelenfold Vasutallomos」という駅にて降車しました!

駅に着きエスカレーターで上に行くと、そこらにスーツケースを持つ人やバックパックを背負った人の姿を見ることができました!

 

少し早めに到着したため、トイレを済まし、ウィーン行きのバスを待ちます。

(バス停のトイレは有料です!

小銭を持っていない方などはバスの中にもトイレがあるので、そちらの利用をオススメします)

 

しばらくするとFlix Bus社のバスが一台やってきました。

そこに待っていた人もぞろぞろと乗り込むので、早めにバスが着いたのだななどと思い運転手さんに「このバスはウィーン行きですか⁇」と尋ねると、「イエスエス」と頷きながら返事が返ってきたので僕もバスに乗る人の列に並びました。

 

遅延どころか時間に余裕を持って到着するなんて素晴らしいと思っていた矢先、バスに並ぶ1人のお客さんが

「これはウィーン行きじゃない!プラハ行きだ!」

と教えてくださりました笑

 

「What!?」

と言いかけそうになりつつ、お礼を言いその列を後に。

 

やっぱり遅く来ることはあっても早くは来ないよね笑

そう思いつつプラハ行きのバスをお見送りしました。

読者の皆様もバスに乗る際は必ず行き先の確認をしてくださいね!

仮に定刻に来ていたとしても、そのバスが自分が行きたい目的地に行くバスとは限らないのが海外です!

また英語はどこでも通じると考えられがちですが、まだまだヨーロッパの国々では通じないことが多いのも事実です。

もし運転手さんの返答がイマイチであれば、他に並んでいるお客さんに話しかけてみることをオススメします!

 

案の定13:50を5分ほど過ぎたところで、ウィーン行きのバスが到着しました笑

今回のドライバーはバッチリ英語が通じたようで、手際よく荷物を荷台に運びパスポートの確認をしていました!

 

ヨーロッパの国々をバスで移動するのは値段も安く便利で大変オススメなのですが、パスポートの確認は必ず行われます!

そのため、パスポートは取り出しやすいところに携帯していてくださいね!

 

バスの中はWi-Fi環境も整っており快適そのものでした!

充電用のUSBポートも各座席についているのですが、たまに壊れていたりするので充電がピンチな方は座席選びに注意が必要です笑

 

ウィーンへは4時間ほどで到着しました!

 

長くなりましたがこれでハンガリー編は終了です!

読んで下さりありがとうございました!

 

次回の記事からはオーストリア編を書いていきたいと思っています!